ミヤウチ サキ
MIYAUCHI Saki 宮内 彩希 所属 広島修道大学 法学部 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2019/09 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読有り |
標題 | 植民地期朝鮮における「迷信」の問題の研究 |
執筆形態 | 単著 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 北海道大学 博士論文(博士(文学) 甲第13711号) |
概要 | 本論文は、植民地化される以前の19世紀末から第二次世界大戦の直前である1930年代中盤までを対象に、「迷信」を通して朝鮮社会内部の多様性及び複合性を描くことによって、「植民地における近代」を多角的に明らかにすることを目的としている。近年、課題として指摘されてきた「近代」から零れ落ちた人々への着目や、「植民地性」の不可視化という危険性も念頭に置きつつ、これらを克服する研究手法として、「迷信」に着目した。
また、植民地政策については、宗教政策を軸として、より民族の内面の部分、つまり精神面や日常生活、習慣に関わる問題について明らかにすることを試みた。これまで先行研究で言及されていない朝鮮総督府や中枢院、警務局といった統治側の内部史料を丹念に掘り起こし、政策が決定するに至る過程を論じようとしたものである。こうした作業を通して、当時の朝鮮の人々にとって、植民地支配とは何であったのか、について日常生活に焦点を当てて明らかにすることを意図している。 |