ハセガワ ナオヒロ
HASEGAWA Naohiro 長谷川 尚弘 所属 広島修道大学 人間環境学部 職種 助教 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2024/01 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読有り |
標題 | Supplemental re-description of a deep-sea ascidian, Fimbrora calsubia (Ascidiacea, Enterogona), with an inference of its phylogenetic position |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | Zoosystematics and Evolution |
掲載区分 | 国外 |
出版社・発行元 | Pensoft |
巻・号・頁 | 100(1),129-140頁 |
担当範囲 | 研究計画の立案、材料の形態観察、DNA抽出、分子系統解析を行い、筆頭著者・責任著者として原稿を執筆した。 |
著者・共著者 | Naohiro Hasegawa, Natsumi Hookabe, Yoshihiro Fujiwara, Naoto Jimi, Hiroshi Kajihara |
概要 | 南太平洋の水深1000~1860 mからのみ知られていたナツメボヤ科のFimbrora calsubia Monniot and Monniot, 1991を再記載した。Fimbrora属はナツメボヤ科内の各属を区別するために必須である乳頭状突起や神経腺開口部の形質状態が不明であった。そこで、北西太平洋の西七島海嶺における環境調査において、有人潜水調査船「しんかい6500」によって宝永海山付近の水深2027 mで採集された一個体について詳細に形態観察するとともに本属の海鞘綱内における系統的位置を推定した。その結果、Fimbrora属は一次乳頭状突起を欠き、二次乳頭状突起を持つという点でPsammascidia属に似ていることが分かった。18SとCOI部分配列に基づく系統解析の結果、Ascidia zara Oka, 1935に近縁であると推定された。これに加えて、海鞘綱内において深海性種の肉食性が少なくとも独立に3回獲得されたことが推定された。この報告はF. calsubiaの北太平洋初記録であるとともに最深記録でもある。 |