ハセガワ ナオヒロ
HASEGAWA Naohiro 長谷川 尚弘 所属 広島修道大学 人間環境学部 職種 助教 |
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言語種別 | 英語 |
発行・発表の年月 | 2024/02 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読有り |
標題 | Graveyards of giant pandas at the bottom of the sea? A strange-looking new species of colonial ascidians in the genus Clavelina (Tunicata: Ascidiacea) |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | Species Diversity |
掲載区分 | 国外 |
出版社・発行元 | The Japanese Society of Systematic Zoology |
巻・号・頁 | 29,pp.53-64 |
担当範囲 | 筆頭著者・責任著者として、研究の全工程に携わった。具体的には、研究計画、研究費の獲得、材料の採集・同定、DNAの抽出、分子系統解析、原稿の執筆を行った。 |
著者・共著者 | Naohiro Hasegawa, Hiroshi Kajihara |
概要 | ガイコツパンダホヤという通称で親しまれている群体ホヤを新種として記載した。数年前に沖縄県久米島のダイビングショップによって、本種の奇妙な姿がインターネット上で紹介されたが、その分類学的地位は不明であった。そこで、久米島沖のトンバラと呼ばれるダイビングポイントにて本種4群体を採集し、形態観察とCOIに基づく分子系統解析を行った。その結果、本種は①群体内で個虫どうしが群体基部の被嚢でつながる、②鰓孔列が10~14である、③幼生が管状陥入構造を持たないという3つの特徴からツツボヤ科のClavelina属に属することが分かった。形態観察の結果を裏付けるように、分子系統解析の結果は本種がClavelina属で構成されるクレードに含まれることを支持した。さらに、既知のClavelina属44種と形態比較したところ、①個虫が他の個虫と群体基部でのみ連絡する、②個虫長が最大20 mmである、③生時、無色透明な個虫が白や黒で彩られる、④鰓孔列が10~14である、⑤体の両側に2本の縦走筋帯が腹部から内柱に向かって走るという5つの特徴によって他種と区別された。これらの結果から、本種を新種として記載した。 |