ヤマネ ショウコ   YAMANE Shoko
  山根 祥子
   所属   広島修道大学  人文学部
   職種   留学生教育担当契約教員(講師)
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2022/02
形態種別 学術論文
査読 査読有り
標題 内野健児の『土墻に描く』にみる植民地主義
-「子供・童・あどり」を例に-
執筆形態 単著
掲載誌名 『日本文化学報第92輯』
掲載区分国外
出版社・発行元 韓国日本文化学会
巻・号・頁 (92),263-276頁
概要 本論文では、詩人・内野健児について、彼が韓国・大田時代に出版した『土墻に描く』中でも、「裸体の子供」「紙鳶」「まづしいあどりらのたこ」の3篇の詩を中心に、内野が見た朝鮮の美について考察した。内野健児の見出した朝鮮の美とは、朝鮮の子どもらの生命力に起因する健全な美である。内野は詩の中で「子ども」という概念をあえて、ハングルをひらがな化した「あどり」を用いている。この異化から、彼の詩に植民地主義ではなく、ポストコロニアル主義の一片がみられることを考察した。