クロトビ トモカ
KUROTOBI Tomoka 黒飛 知香 所属 広島修道大学 健康科学部 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2023/09 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 発酵した各乳製品に含まれるビフィズス菌のモデル消化液中における生存性 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 健康科学研究 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 7(1),37-45頁 |
著者・共著者 | ◎黒飛知香,多山賢二 |
概要 | 牛乳発酵製品には,腸内環境の正常化に寄与するビフィズス菌を用いたものも発売されている。ビフィズス菌は,生きた状態で大腸まで到達することによって機能を示すが,異なるビフィズス菌間で,消化液や大腸液での生存性を比較する実験データはほとんど報告されていない。そこで本研究は,市販品8品(7社)に含まれている生きたビフィズス菌が,体内モデル消化液と37℃で接触した後の残存生菌数を測定した。まず,試料をモデル胃液と1時間接触させ,次にモデル小腸液と22時間接触させ,残存する生菌数を測定した。その結果,メーカーの間で大きな違いが認められ,元の1/10,000未満にまで死滅した製品がある一方で,ほとんど死滅しない製品も見出された。次に,プロピオン酸を含む希釈したビフィズス菌増殖用培地に酢酸を添加したモデル大腸液を調製したものに上記の実験から選択された優れた4製品を加えて,24時間,37℃で嫌気的に放置した。その結果,元の1/1,000近くまで減少したものがある一方で,ほとんど死滅しない製品もあった。in vivoの実験結果ではないものの,ビフィズス菌の効果を期待して我々が摂取する場合の優先順位に関して,活用できるデータと思われた。 |