オクダ ケイ   OKUDA Kei
  奥田 圭
   所属   広島修道大学  人間環境学部
   職種   教授
言語種別 英語
発行・発表の年月 2019/03
形態種別 学術論文
査読 査読有り
標題 An evaluation of the efficiency of passive acoustic monitoring in detecting deer and primates in comparison with camera traps
執筆形態 共著
掲載誌名 Ecological Indicators
掲載区分国外
巻・号・頁 98(1),pp.753-762
頁数 10
著者・共著者 ◎Enari, H., Enari, SH.,Okuda, K., Maruyama, T. and Okuda, NK.
概要 担当:全頁.本研究では,陸生哺乳類をより簡単な手法を用いてモニタリングする,受動的音声モニタリング(PAM)の有効性を検証するため,9調査地において,ニホンジカとニホンザルの音声データ(PAMから)と画像データ(カメラトラップから)を併せて取得し,両手法の検出エリアと検出率の定量的な比較を行った.その結果,以下の点が明らかとなった.
(1)PAMにおいて,完全に自動化された手順(レコグナイザーのみを用いた方法)で鳴き声(音声キュー)の検出を行った場合,鳴き声に可塑性・バリエーションがあった際には多数の誤検出が発生した.
(2)手動スクリーニングによって音声キューを検出する半自動の手順を用いた場合は,検出率とリコール率が大幅に改善された.
(3)半自動の手順を踏んで算出したシカおよびサルの検出頻度は,カメラトラップから得られた頻度の約数倍から数十倍高かった.
(4)PAMは,カメラトラップの100〜7000倍の検出エリアを有していた.
(5)PAMを用いることにより,カメラトラップでは不可能な異なる鳴き声の認識が可能である.また,種の在・不在の情報に加えて,個体群動態やグループ構成の状態を把握する上でも役立つ.