カリヤ アユミ
KARIYA Ayumi 狩谷 あゆみ 所属 広島修道大学 人文学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2014/02 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読有り |
標題 | 女性と犯罪をめぐる言説——「騎士道精神」から「女性の社会進出」へ |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 解放社会学研究 |
巻・号・頁 | (27),48-63頁 |
頁数 | 16 |
概要 | 戦前から1970年代頃までの「女性と犯罪」に関する文献や資料において、月経周期は犯行を裏付ける「証拠」とされたり、犯行時の「責任能力の有無」を判断する基準とされたりしてきた。しかし、近年、とりわけ1990年代以降の文献や資料では、女性の犯罪の増加が「女性の社会進出」と関連付けられている。本稿では、月経周期と犯行行為との関連付けは、「騎士道精神」の名の下に社会的地位の低い女性を保護するという意味があったが、近年では女性を保護するという発想が時代にそぐわないと考えられるようになったこと、また、刑事司法手続において、女性の容疑者や被告に対する月経周期を含めた身体的な質問が控えられるようになったことなど、女性の身体をめぐる社会的眼差しの変化がその背景にある点について明らかにした。 |