ヤマウチ アリノブ   YAMAUCHI Arinobu
  山内 有信
   所属   広島修道大学  健康科学部
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2022/05
形態種別 学術論文
査読 査読有り
標題 大学生における朝食摂取と疲労自覚症状,健康自己評価ならびに軽度うつ症状の関係[筆頭論文]
執筆形態 共著
掲載誌名 食育学研究
掲載区分国内
出版社・発行元 日本食育学術会議
巻・号・頁 16(1),32-38頁
頁数 7
担当範囲 研究全般(研究責任者)
著者・共著者 山内有信,古里ゆかり,村上淳
概要 不定愁訴状況,主観的健康自己評価および軽度うつ症状と朝食摂取の関係から,朝食摂取の大切さについての基礎資料を作成することを目的とした。主に大学1年次生を対象に日本産業衛生学会産業疲労研究会による「自覚症調べ」,独自作成の「主観的健康自己評価」,および東邦大式「軽度うつ自己診断シート(SRQ-D)」とともに,独自作成の食習慣評価の調査を,2017年~2019年の3ヶ年にかけて実施し,解析に供した335名を朝食摂取の有無(欠食有133名,欠食無202名)の2群に分け,症状区分ごとの状態評価点を比較した。その結果,朝食欠食者は「眠気」と「だるさ」症状の評価点が有意に低かった。また、朝食欠食者は「主観的健康自己評価」および主観的健康自己評価と自覚症状総合を合わせた「症状・健康評価総合」の評価点も有意に低かった。これらのことから,朝食欠食は活動性や健康観に負の影響を与え,なんとなく状態が思わしくないと感じさせることが示唆された。一方で,精神的な症状に対しては,今回の結果からは関連を見出すことはできなかった。しかし,この「なんとなく不調」の積み重ねから欠席増を招き,ひいては休退学に発展する可能性を否定できないと思われた。