フルカワ ヒロアキ   FURUKAWA Hiroaki
  古川 裕朗
   所属   広島修道大学  商学部
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2010/09
形態種別 学術論文
標題 歴史のマニエリスム ―A・C・ダントーの歴史哲学から村上隆の歴史技術へ―
執筆形態 単著
掲載誌名 『広島修大論集』
巻・号・頁 第51巻(第1号,),209-230頁頁
概要 現在、世界的に活躍している村上隆の芸術創作観を芸術思想史の流れの中に位置づけた。村上は日本のサブカルチャーを世界の未来の姿として語る。そうした未来志向の創作観は、一連の芸術終焉論との間で緊張関係を生み出す。特に芸術終焉論の代表的な論者ダントーは未来を歴史的に語ることを禁じる。それに対し、村上は未来を必然的に確定されたものとして語り、そうした既定路線に自身の作品を位置づけることで、自身の作品の価値評価を高めようとする。このような戦略は歴史を実践的技術として扱うマニエリスム的な手法であると言える。(22頁)