ウノ ノブヒロ   UNO Nobuhiro
  宇野 伸浩
   所属   広島修道大学  国際コミュニティ学部
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2002/06
形態種別 学術論文
標題 『集史』の構成における「オグズ・カン説話」の意味
執筆形態 単著
掲載誌名 『東洋史研究』61-1
巻・号・頁 pp.110-137頁
概要 モンゴル帝国史を研究する上での基礎史料である『集史』の冒頭に書かれている「オグズ・カン説話」は、著者ラシードが独自の発想で取り入れたものである。ラシードの主張は、①モンゴル族とトルコ族を含む遊牧民全体が「トルコ」である、②モンゴル族は、「トルコ」をイスラム化した伝説上の英雄オグズに敗れ、東方へ背走してイスラム化しなかった集団の子孫である、の2点である。これは、ラシードが使えた君主ガザン・ハンこそがモンゴル族をイスラム化した「イスラムの帝王」である、という論理を『集史』に取り入れるための論法であることを明らかにした。(28頁)