ニッタ ユミコ   NITTA Yumiko
  新田 由美子
   所属   広島修道大学  健康科学部
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2018/02
形態種別 その他の研究業績
標題 広島湾北部地域で養殖されたマガキ(Crassostrea gigas)の栄養成分とアミノ酸組成
執筆形態 単著
掲載誌名 健康科学研究
掲載区分国内
出版社・発行元 広島修道大学
巻・号・頁 1(1•2),13-24頁
頁数 12
著者・共著者 新田由美子
概要 地域の食ブランド、「広島かき」の体組成の生育海域特異性を明らかにする目的で、広島湾北部海域で養殖したマガキ(Crassostrea gigas)の栄養成分を測定し、遊離アミノ酸組成を分析して、機能性成分の観点で考察した。2012年11月〜2014年5月に出荷のマガキは出荷シーズンを通じて炭水化物と亜鉛の含有量が大きく、2月に最高となった。糖原アミノ酸4種は全遊離アミノ酸の69.6%を占め、ヒスチジンの含有率も高かった。これらの組成はグリコーゲンと抗細菌ペプチドの合成を亢進するもので、マガキの生殖細胞増殖エネルギーの蓄積と養殖環境へ適応するための生体防御機能の亢進、という生態を推察できた。抗細菌ペプチドを介する生体防御機構は軟体動物からイヌ、ヒトに共通する。ヒトはマガキを食することで、遊離アミノ酸、亜鉛等の因子を栄養機能成分として摂取できる。