ニッタ ユミコ   NITTA Yumiko
  新田 由美子
   所属   広島修道大学  健康科学部
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2018/07
形態種別 学術論文
査読 査読有り
標題 野生鳥獣肉(ジビエ)中の亜鉛(Zn)とカドミウム(Cd)の濃度
執筆形態 共著
掲載誌名 広島県獣医学会雑誌
掲載区分国内
出版社・発行元 広島県獣医学会
巻・号・頁 33,77-82頁
頁数 6
担当範囲 計画立案、実施、論文執筆の全過程
著者・共著者 新田由美子、三木由美子、原田俊英、石崎文子
概要 農水畜産物のCd含有の実態を調査して情報提供することは,消費者のCd摂取量を低減するという食品衛生目標の達成に寄与する.広島県の山間地域で購入したジビエの亜鉛(Zn)およびCd含有量を測定し,広島湾北部潮干帯に棲息する野生カキのZnとCdの含有量と比較検討した.調査の主旨に同意した10歳代〜90歳代の381名へ,喫食状況調査を実施した。喫食状況調査で,ジビエの入手には購入より捕獲の頻度が高かったが(p<0.01),動物種別ではイノシシ肉では購入より捕獲の頻度が低く(p<0.05),シカ肉では購入より捕獲の頻度が高かった(p<0.05).シカ肉では6検体中2検体に(33.3%)Cdを検出した.当該シカ肉のCd濃度は野生カキ生身のCd濃度より低値であった.シカの筋肉にCdを検出したことから,腎への蓄積は大きいと推定された.ジビエ中のCd含有量を情報公開することで,消費者のCd摂取量低減に寄与でき,環境評価のための基礎資料になると考える.
researchmap用URL http://www.hiro-vet.or.jp/