ニッタ ユミコ   NITTA Yumiko
  新田 由美子
   所属   広島修道大学  健康科学部
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2021/02
形態種別 その他の研究業績
標題 続、あの頃のヒロシマを見たことがありますか?−75年前に小・中学校校庭で被爆した樹木を通してー
執筆形態 共著
掲載誌名 健康科学研究
掲載区分国内
出版社・発行元 広島修道大学
巻・号・頁 4(2),1-12頁
頁数 12
担当範囲 全ての研究を遂行した
著者・共著者 新田由美子、竹崎嘉彦、吉野由紀夫
概要 被爆樹木はヒロシマの語り部である。その保存・継承を考える研究材料の提供を目的に、広島市が現在の小中学校の敷地内に有する30本の登録された被爆樹木について、1945年の画像上で姿を特定することを試みた。爆心地からの距離2.0km未満の被爆樹木の数は13で、2校にあった。樹木の種類は4で、プラタナス(Platanus L.)4本、クスノキ (Cinnamomum camphola)4本、フジ (Wisteria floribunda)3本およびカイヅカイブキ (Juniperus chinensis)2本であった。最短距離で被爆した樹木は天満小学校のプラタナスで、爆心地からの距離が1.28kmであった。最多数の被爆樹木を有するのは千田小学校で9本あった。他方、広島市から非認定の被爆樹木もあり、爆心地から2.5km地点にあるシダレヤナギ(Salix babylonica)を同画像上で特定した。広島市による登録から外れようと、この被爆樹木は地域住民に20世紀に起こったエピソードを記憶想起させるアイコンであり続けた。