居石 正和 所属 広島修道大学 法学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2011/03 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 第一回中国状師会の記録:明治二〇(一八八七)年前後の代言人活動 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 法制史研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 法制史学会 |
巻・号・頁 | 60(0),128-141頁 |
著者・共著者 | 居石 正和 |
概要 | 明治20(1887)年9月に開催された第1回中国状師会への諮問書及び答申書を紹介し、この当時の訴訟手続の状況を考察している。「諮問案ニ対スル答申書」(『自明治十四年至仝明治二十三年 親展書綴 濱田区裁判所』広島高等裁判所保管)など、「明治期の法と裁判」研究会で調査した史料などを利用した。また、国会図書館に残されている『中国状師会 第四回通常会 議事録』をも参照している。この時期、代言人の社会的地位向上・社会的信用の獲得・相互交流による資質向上が目指され、各地で代言人の横断的な連携を図る動きが現れる。広島控訴院管内代言人組合の連携のため結成された中国状師会もその一つであった。第1回中国状師会へは、検事や裁判所からも諮問されている。それは、民事・刑事の訴訟取扱手続問題に広く関わっている。ここからうかがえるのは、この時期においてもなお訴訟取扱手続が裁判所によって異なっていることである。また、実務上解決すべき課題が多く残されていることである。本稿では、裁判所・検事・代言人組合の連携を通して、日本の裁判や訴訟手続の近代化・統一化が実現していく過程を明らかにした。 |
ISSN | 0441-2508 |
NAID | 130005633963 |