キムラ ケイコ
KIMURA Keiko 木村 惠子 所属 広島修道大学 人文学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/03 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 「学びの深まり」の実現を目指す算数科の「見方・考え方による授業改善」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 広島修道大学教職課程年報 修大教職フォーラム |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 広島修道大学 |
巻・号・頁 | 13,21-28頁 |
頁数 | 8 |
概要 | 平成2年度から本格実施された学習指導要領では,汎教科性のある目標が示され,各教科の内容が配置されている。総則にあげられた「主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善」は,各教科等の特質に応じた物事を捉える視点や考え方である「見方・考え方」が授業改善の鍵になることを示している。本稿では,算数科の「見方・考え方」に着目して教材を見直すことにより,これまで教科内で取り組んできた算数科の授業研究が教科を越えた「学び」の営みに資する点を示した。教科書の教材は指導内容系統として数学的に本質的で共通する視点や思考方法の学習で構成されているととらえることができる。授業は一定の方向性をもって改善に取り組まれるものである。教材間に共通する「見方・考え方」に着目した授業実践が図られることにより,これまでの問題解決過程で用いた算数科の「見方・考え方」が,算数科の内容領域を問わず,新しい教材に出会ったときの考え方の指針になるだけでなく,教科を越えて算数科以外の課題に出会った時の思考の方法として機能することが期待できる。これは算数科で育成する「資質・能力」に迫ることである。 |