キムラ ケイコ
KIMURA Keiko 木村 惠子 所属 広島修道大学 人文学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022/10 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 植田敦三著『作問主義算術教育の形成過程に関する研究』 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 数学教育史研究 第22号 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本数学教育史学会 |
巻・号・頁 | (22),59-63頁 |
頁数 | 5 |
概要 | 本論文は,植田敦三氏による学位論文『作問主義算術教育の形成過程に関する研究』を紹介したものである。植田はそれまで作問主義算術教育が一過性の取り組みであると捉えられていたことに対して,戦前の作問主義算術教育の形成過程を明らかにするとともに,問題解決の本質的部分である問題設定をどのようにカリキュラムに位置付けてきたかを明らかにしている。このことは,国定教科書との調和を求める算術教育の動向に対して作問主義算術教育がどのような学習系統構想をもって回答したのかを知ることになった。これは,今日のカリキュラム研究に多くの示唆を与えている。また,それまで非連続的に捉えっれて来た作問について連続的にみることによって,国定教科書の変遷の背景にある算術教育観や算術指導観をとらえることで,我が国の算術教育が現代性を獲得する過程を具体化することに成功している。 |