コスダ ショウ
KOSUDA Sho 小須田 翔 所属 広島修道大学 国際コミュニティ学部 職種 准教授 |
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発表年月日 | 2017/07/14 |
発表テーマ | 関係論的平等と非支配の自由による民主主義の正当化 |
会議名 | 2017年度哲学若手研究者フォーラム |
主催者 | 哲学若手研究者フォーラム |
学会区分 | 国際的な研究会・シンポジウム等 |
発表形式 | シンポジウム・ワークショップ パネル(公募) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 東京都 (独立行政法人)国立オリンピック記念青少年総合センター |
発表者・共同発表者 | 小須田翔 |
概要 | 民主主義の正当化する方法には、道具主義的な正当化論と非道具的な正当化論がある。道具的な正当化論は、民主主義が他の意思決定手続きよりもよりよい、もしくはより正しい結果を生み出すとして民主主義を正当化する。非道具的な正当化論は、結果のよさや正しさよりも、民主主義の手続きそれ自体がもつ特徴が民主主義を正当化する根拠になると論じる。本報告では、非道具的な正当化論に立ち、他者を支配しないという「関係的平等主義」と他者の恣意的な意志に服従させられないための地位と制度を確保するべきであるという「独立としての自由」というカントによる自由論の双方から、民主主義を正当化することを試みた。関係的平等主義とカント主義のどちらも、民主主義はすべての人が意思決定過程に参加することによって誰かの特定の人物の意志による支配を防ぐことができる体制であるという議論を展開するという共通点があることも確認した。 |