ヨコタ クニヒロ
YOKOTA Kunihiro 横田 晋大 所属 広島修道大学 健康科学部 職種 教授 |
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発表年月日 | 2023/09/07 |
発表テーマ | 社会的ジレンマ状況で多数派同調バイアスは観察されるか? |
会議名 | 日本社会心理学会第64回大会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 上智大学 |
発表者・共同発表者 | 棗田みな美・横田晋大・中西大輔 |
概要 | 集団状況では、個人の利益と集団の利益が葛藤する社会的ジレンマ状況が存在し、個人の合理性を追求した結果全員が非協力的になるただ乗り問題がつきまとう。この問題を解決するための説明原理の一つに文化的群淘汰理論 がある。この理論では、集団内の多数派が採用する行動を模倣する多数派同調が協力的な集団を作り出すという。すなわち、50%以上協力者がいる集団では協力者が模倣され、やがて集団内に協力者が増え、結果としてただ乗り問題が解決される。ただし、同理論が主張する多数派同調バイアスは未だ検討されていない。多数派同調バイアスとは、集団内の協力率よりも高い確率で協力を模倣する傾向のことである。このバイアスは、これまで正しい情報を獲得する状況で適応的であることが理論的・実証的に示されてきた 。しかし、社会的ジレンマ状況において多数派同調バイアスが観察されるかは明らかではない。そこで、本研究では、文化的群淘汰理論の予測の妥当性をシナリオ実験で検討した。結果、日常生活における社会的ジレンマ状況において多数派同調バイアスが観察されることはなかった。 |