ウノ ノブヒロ
UNO Nobuhiro 宇野 伸浩 所属 広島修道大学 国際コミュニティ学部 職種 教授 |
|
発表年月日 | 2017/07/01 |
発表テーマ | 初期モンゴル帝国をめぐる諸問題ーチンギス・カン、ケシク、ムスリム商人 |
会議名 | 京都大学羽田記念館定例講演会 |
主催者 | 京都大学羽田記念館 |
学会区分 | 国際的な研究会・シンポジウム等 |
発表形式 | 口頭(招待・特別) |
単独共同区分 | 単独 |
招待講演 | 招待講演 |
開催地名 | 京都大学羽田記念館 |
概要 | 初期モンゴル帝国史に関する3つの論点を取り上げた。1)チンギス・カンはモンゴル高原の遊牧諸部族の統一の中心となっていたケレイト王国のオン・カンを倒して1203年に即位しており、ケレイト王国の文化や制度を継承した可能性が高い。2)モンゴル帝国の宮廷の親衛隊をケシクと呼ぶことが多いが、ケシクは輪番、輪番の班を意味するモンゴル語、ウイグル語であり、親衛隊の意味はない。中央の千戸は家の子の千戸であり、親衛隊の千戸ではない。3)モンゴル帝国のイスラム世界東部征服とイスラム教徒の東方への拡大は同時進行したのであり、農耕・都市社会と遊牧社会の相互作用による全体としての一体化ととらえることができる。 |