ナカニシ ダイスケ
NAKANISHI Daisuke 中西 大輔 所属 広島修道大学 健康科学部 職種 教授 |
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発表年月日 | 2016/12/10 |
発表テーマ | コストのかかる旗としての道徳: 進化シミュレーションによる予 備的検討 |
会議名 | 日本人間行動進化学会第9回大会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 金沢市文化ホール |
発表者・共同発表者 | 平石界・横田晋大・池田功毅・中西大輔・小田亮 |
概要 | 近年、進化的な視点から、何が「道徳的」で「正しい」とされるのか、道徳の「内容」の起源を検討する研究 が行われてきている。こうしたアプローチは、人々がなぜある特定の道徳内容を保持しているか説明するだろう。しかし 道徳には、人々がそれを自らの行動指針として用いるだけでなく、他者の行動についても「道徳的な」賞賛や非難を行うという、「形式」としての普遍性があるように思われる。Dynamic Coordination Theory (DCT; DeScioli & Kurzban, 2013) は、この道徳の「形式」には、人々の行動を一致させ、集団内でのコーディネーション問題を解決する機能があると論じる。我々はDCTをベースに、道徳「形式」によって、1) コーディネーション問題が解決され、2) コストを 掛けて道徳的主張 (非難・賞賛) を行う個体の適応度がプラスになり、3) 道徳的主張に影響される個体の適応度にもプラスに働くのか、進化シミュレーションによって検討している。本報告では、理論的背景と予備的な分析結果について紹介する。 |