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ミヤウチ サキ
MIYAUCHI Saki 宮内 彩希 所属 広島修道大学 法学部 職種 准教授 |
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| 発表年月日 | 2025/11/13 |
| 発表テーマ | 非専攻者に対する日韓歴史教育の方法と実践-学生アンケートを通して見えた成果と課題- |
| 会議名 | 日韓国交正常化60周年記念 日韓研究者国際学術大会 |
| 主催者 | 財団法人 李熙健韓日交流財団、独立行政法人 国際交流基金 |
| 学会区分 | 国際的な研究会・シンポジウム等 |
| 発表形式 | 口頭(招待・特別) |
| 単独共同区分 | 単独 |
| 開催地名 | サイバー韓国外国語大学校(韓国・ソウル) |
| 発表者・共同発表者 | 宮内彩希 |
| 概要 | 日韓における歴史認識の問題が取り沙汰されて久しいが、特に歴史教科書が論争の契機となってきたことは周知の事実である。この点からも、日韓関係を考えるうえで「日韓に関する歴史をどう教育すべきか」が重要なテーマであることは間違いない。また、より広い視野から歴史教育の動向を見ると、2022年度から日本の高校では日本史と世界史を統合し、必修科目として「歴史総合」を導入した。「歴史総合」は従来日韓歴史教育で克服しようとしてきた課題と相通じる目標・理念が掲げられており、「歴史総合」導入が日韓に関する歴史認識へどのような教育効果をもたらすのかについて今後検討されるべきであろう。
一方で、自明なことではあるが、こうした「歴史」教育は「歴史学」を学ぶことと必ずしも同一ではない。歴史学の作法を学び自身が歴史学研究を行うわけではない大半の非専攻者に対し、歴史学研究の成果をどのように教育するのか、歴史研究者たちが今一度省察する時期にあると考える。 本発表では、日本における日韓に関する歴史教育の変遷、及び昨今の「歴史総合」導入の背景やそれにまつわる議論を概観する。さらに、こうした背景を前提として、実際に発表者が高校生・大学生向けに行った歴史教育の方法と実践内容を紹介し、学生アンケートから得られた成果と今後の課題を展望する。今後、より効果的な歴史教育を施すために必要な ①教材の比較分析 及び ②教授方法 について検討するための足掛かりとなれば幸いである。 |