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ソゴウ ハヤト
SOGO Hayato 十河 隼人 所属 広島修道大学 法学部 職種 准教授 |
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| 発表年月日 | 2025/03/29 |
| 発表テーマ | ヘイトクライム規制手段としての量刑:その可能性と限界 |
| 会議名 | 第48回ヘイト・クライム研究会 |
| 学会区分 | 国内的な研究会・シンポジウム等 |
| 発表形式 | 口頭(一般) |
| 単独共同区分 | 単独 |
| 開催地名 | 龍谷大学 |
| 発表者・共同発表者 | 十河隼人 |
| 概要 | 拙共著『ヘイトクライムに立ち向かう』に掲載した論文「ヘイトクライムの規制手段としての量刑」に基づく研究報告として、ヘイトクライムを規制する手段として量刑加重に何が可能で、どこにその限界があるのかを、日本の量刑実務の枠組みを前提に検討した。具体的には、差別的動機は責任関連犯情として量刑上考慮可能であるが、ヘイトクライムの本質である「集団的アイデンティティへの攻撃」は、既存犯罪の構成要件との関係で量刑事情として十分に反映できないこと、量刑は量刑傾向との比較を通じて決定されるため、差別的動機による加重の程度を明確化・透明化することは困難であることから、ヘイトクライムへの刑事法的対応としては、量刑による対応のみでは不十分であり、量刑立法や明示的な規定整備が必要であることを主張した。 |