ナカニシ ダイスケ
NAKANISHI Daisuke 中西 大輔 所属 広島修道大学 健康科学部 職種 教授 |
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発表年月日 | 2020/09 |
発表テーマ | バーンアウトするほど「燃えた」のか?――3波のパネルデータを用いた縦断調査―― |
会議名 | 日本心理学会第84回大会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
発表者・共同発表者 | 井川純一・福崎俊貴・五百竹亮丞・中西大輔 |
概要 | バーンアウト (燃え尽き症候群) は何らかの仕事に打ち込んだ結果生じると一般に理解されている。しかし、精神科病院スタッフを対象とした質問紙調査では過去の仕事に対する情熱のピークと現在のバーンアウト傾向に正の相関は認められていない (井川・中西・志和,2013)。一方,井川ら (2013) の調査は、想起法を用いた検討のため、現在高バーンアウト状態にあるものが過去の自分の情熱を低く見積もってしまう可能性や、測定した情熱の指標が限定されていたという課題が残されている。そこで、本研究においては、Time 1 において根気,一貫性、親和的情熱、脅迫的情熱、活力、没頭、熱意、理想使命感等の情熱の指標を測定し、それらの指標がTime 2 (1年後) とTime 3 (2年後) におけるバーンアウトを予測するかどうかについて検討した。交差遅延モデル及び同時効果モデルを用いた分析の結果、どの情熱指標もバーンアウト傾向を予測せず、むしろバーンアウト傾向が情熱を低下させる因果関係が明らかとなった。以上の結果は、質問紙法を用いた測定方法では、典型的バーンアウトと他の精神的不健康状態が混在して高バーンアウトとして測定されている可能性が高いことを示している。 |