ソゴウ ハヤト   SOGO Hayato
  十河 隼人
   所属   広島修道大学  法学部
   職種   准教授
発表年月日 2025/11/08
発表テーマ 作為義務発生根拠としての危険創出について
会議名 現行刑事法研究会
学会区分 国内的な研究会・シンポジウム等
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 単独
開催地名 早稲田大学
発表者・共同発表者 十河隼人
概要 研究報告として、不作為犯における作為義務の発生根拠としての「危険創出」を、実質説ではなく形式説の立場から再構成することを目的に、①作為犯と不作為犯は、結果回避可能性と危険の現実化という点で実質的に同一であり、作為義務は実質的不法要素ではなく、形式的構成要件要素であると位置づけられることを論じつつ、②自由主義の最小限の内容からの例外として、危険源保有者・危険創出者に危険源管理・危険除去義務を課すことが正当化されることを主張し、さらに試論として、③作為義務の有無は「法秩序が当該不作為に及ぶ自由を承認しているか」という体系的解釈によって判断されるという、新たな形式説に基づく作為義務論の枠組みを提示した。