ナカニシ ダイスケ
NAKANISHI Daisuke 中西 大輔 所属 広島修道大学 健康科学部 職種 教授 |
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発表年月日 | 2021/09/01 |
発表テーマ | 多数派同調バイアスは存在するのか? |
会議名 | 日本心理学会第85回大会 |
主催者 | 明星大学 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | オンライン |
発表者・共同発表者 | 藤川真子・中西大輔・横田晋大 |
概要 | 社会心理学では間違った行動であっても多数派に同調する非合理的な傾向が強調されてきた。一方,全体の50%以上で見られる行動をそれ以上の確率で採用する多数派同調バイアスを持つことが不確実性下の情報獲得状況で正しい判断を導くと,人類学で指摘されている。しかし,このバイアスが実在するかには疑義がある。Eriksson & Coultas (2009) はこの問題を解の自明性の低い課題で検討したが,バイアスが進化する前提である解の自明性の高い状況下では検討されてない。本研究では解の自明性が高い状況下で多数派同調バイアスが観察されるかを検討した。予備調査 (N = 68) では解の自明性の高い問題と解の自明性の低い問題で50%を超えた課題を選定した。本調査 (N = 120) では課題の正誤を回答した後,自分以外の架空の9人の判断が4パタン (全員が「はい」〜全員が「いいえ」) 示された上で,自分の判断を尋ねた。本調査では,解の自明性の高い課題でも解の自明性の低い課題でも多数派同調バイアスが観察され,仮説が支持された。 |