ナカニシ ダイスケ
NAKANISHI Daisuke 中西 大輔 所属 広島修道大学 健康科学部 職種 教授 |
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発表年月日 | 2021/09/01 |
発表テーマ | 外集団脅威に適応した見返りを期待しない内集団ひいき: 様々な実在集団における外集団脅威の比較 |
会議名 | 日本心理学会第85回大会 |
主催者 | 明星大学 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | オンライン |
発表者・共同発表者 | 中川裕美・横田晋大・中西大輔 |
概要 | 本研究の目的は、内集団の存在を脅かす外集団脅威を知覚することにより、自身への見返りを期待しない内集団ひいきが生起するか否か検討することである。そのため、まず2つの予備調査を通じて、外集団脅威の強さで集団を分類した。調査1 (N = 54) では自由記述にて積極的な関与のある集団名を収集し、各集団への外集団脅威の知覚 (15項目) を測定し、合計値を算出した (最大値75)。その結果、外集団脅威の強い集団に国籍集団 (M = 45.75, SD = 7.09)、音楽ファン (M = 35.60, SD = 10.09)、部活・サークル (M = 34.10, SD = 13.46)、弱い集団に大学 (M = 25.80, SD = 13.46) が選出された。調査2 (N = 106) では選出集団の同一視、相互依存性、外集団脅威を測定した結果、国籍集団 (M = 40.05, SD = 13.46) の外集団脅威が最も高くなった (音楽ファン: M = 30.28, SD = 13.69、部活・サークル: M = 32.80, SD = 14.89、大学: M = 29.35, SD = 12.39)。今後の研究では、どの程度の外集団脅威の強さで見返りを期待しない内集団ひいきが生起するか、境界値を検討する。 |