ナカニシ ダイスケ
NAKANISHI Daisuke 中西 大輔 所属 広島修道大学 健康科学部 職種 教授 |
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発表年月日 | 2024/12/08 |
発表テーマ | 不公平な慣習が創発する条件: 進化シミュレーションによる検討 |
会議名 | 日本人間行動進化学会第17回大会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 広島修道大学 |
発表者・共同発表者 | 山本嵩記・中西大輔 |
概要 | 本研究では不公平な慣習がどのような条件で創発するかを Cochran & O'Connor (2019) の⽣産・分割ゲームに基づいて進化シミュレーションにより検討した。ゲームでは、⾏為者は無作為に他の⾏為者とペアとなり、どの程度⽣産に貢献し、どの程度分割を求めるかという2段階の意思決定を⾏う。ペアの貢献度の合計が不⾜していたり、⽣産された量を超える財の分割を求めたりすると両者とも資源を得られない。先⾏研究では不公平な慣習が⼀定程度発⽣する可能性が⽰されていた。本研究では⽣産と分割の段階数を操作し、その数が増えるほど平等で公平な慣習の発⽣頻度が減少することが確認された。また、特定の均衡の成⽴がどの程度慣習的かを情報量の基準を⽤いて⽐較したところ、段階数の増加に伴い平等で公平な均衡の慣習 (恣意) 性の程度が⾼くなるパタンが得られた。 |