ヤマオ リョウ
YAMAO Ryo 山尾 涼 所属 広島修道大学 人文学部 職種 教授 |
|
発表年月日 | 2012/06 |
発表テーマ | フーコーのセミオ・テクノロギーと処罰される身体 |
会議名 | ドイツ現代文化研究会 |
主催者 | 土屋勝彦 |
学会区分 | 国際的な研究会・シンポジウム等 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 名古屋市立大学 |
概要 | 18世紀以前の身体刑においては、犯罪者の身体が君主の権力の顕現する場となり、見せしめとして機能したが、その後、市民を監視し犯罪者を資本として活用する方策が必要となり、処罰が一般化され、権力の対象が身体から精神へと移行した。そこから国家の管理装置としての監獄が誕生し、規律と訓練による「従順な身体」が作り出される。また「一望監視方式」によって横の関係を断ち切られた収容者が、垂直のコミュニケーション体系に組み入れられ、機械化される個人となる。フーコーはこの構造が、現代社会に偏在する秩序維持、生産性の向上、逸脱の排除を推進していったとする。 |