カヤシタ アツコ
KAYASHITA Atsuko 栢下 淳子 所属 広島修道大学 健康科学部 職種 教授 |
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発表年月日 | 2017/10/24 |
発表テーマ | 管理栄養士(少数職種者)から見るチーム医療 |
会議名 | 第53回日本赤十字病院学会 |
主催者 | 日本赤十字社 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | シンポジウム・ワークショップ パネル(指名) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 宮城県仙台 |
発表者・共同発表者 | 栢下淳子 |
概要 | 【はじめに】
病院では、様々な職種のメディカルスタッフが働いているが、チーム医療は、その異なる職種のメディカルスタッフが連携・協働し、それぞれの専門スキルを発揮することで、入院患者の生活の質(QOL)の維持・向上に貢献するとされている。 現在,チーム医療には以下の3つの課題があると考えられている。1つ目は、①チーム医療に関わる医療専門職が充足している病院が少ない。2つ目は②各医療専門職で互いの専門性について理解が乏しい。3つ目は③チーム医療が患者さんに利益をもたらすかどうか明らかではないということである。その中で①の課題は、管理栄養士が抱える大きな悩みである。 【当院の事例】 当院では現在、栄養サポート(褥瘡・摂食嚥下含む)、がんサポート、感染対策、認知症ケア、呼吸ケアの5つのチームが各委員会の傘下で実働部隊として活動している。5つのチームを管理栄養士3名が掛け持ちをして全てのチームメンバーとなっている。管理栄養士1人の負担は大きいが、チームとしての連携も栄養士間での連携もとりやすく、何か問題が起こってもスムーズな対応ができやりがいもある。病院の理念が「ことわらない医療の実践」であるため、栄養課のスタッフもその意識は高い。栄養課に対する期待度も高いため思いもかけないような事例があり、ナースステーションやお部屋でドリップコーヒーを入れたり、綿菓子を作って食べてもらったり日々挑戦させてくれている。 我々管理栄養士は、お互いの職種の存在を尊重し合い,あるときは協力を求め,あるときはサポートし,和気あいあいとした環境の中でチーム医療が行えていると思っている。今後も医療者側の満足感ではなく、患者がチーム医療を認知及び実感してくれるように活動をしてくつもりである。 |