ハセガワ ナオヒロ
HASEGAWA Naohiro 長谷川 尚弘 所属 広島修道大学 人間環境学部 職種 助教 |
|
発表年月日 | 2019/06/08 |
発表テーマ | 沖縄県の潮下帯から採集されたマメイタボヤ属(ホヤ綱:シロボヤ科)の1種 |
会議名 | 日本動物分類学会第55会大会 |
主催者 | 瀬能宏、渡辺恭平、小渕正美,倉島陽,野村智之,林弘章,林万里,内野啓道,春日智香子 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 神奈川県立生命の星・地球博物館(神奈川県小田原市) |
発表者・共同発表者 | 長谷川尚弘・柁原宏 |
概要 | ホヤ綱は世界で約3000種、わが国からは約300種が報告されている。このうち、シロボヤ科マメイタボヤ属は世界で約40種、日本国内から5種が報告されている。2018年5月の沖縄県瀬底島での調査によって、マメイタボヤ属に属する群体性のホヤが発見された。沖縄県からの本属の記録は本報告が初となる。形態学的な観察の結果、本種は神奈川県旧三崎町がタイプ産地であるミサキマメイタボヤ (Polyandrocarpa misakiensis Watanabe & Tokioka, 1972) と消化管の配置や生殖腺の構造において類似していることが分かった。その一方で、入水管の触手の配置、鰓嚢上の縦走血管の本数と配置、胃の内壁上の襞の数が異なることが確認された。ミサキマメイタボヤの触手の配置は固定後に不明瞭になることが原記載文中で言及されていることから、この形質状態は固定処理の方法によって変化する可能性が考えられる。今後、生時の形質状態の観察とともに、形態観察時に違いが見られた形質の種内変異に関する調査やミサキマメイタボヤを含めた分子系統解析を行うことが必要である。 |