コウモト ヤヨイ   KOMOTO Yayoi
  光本 弥生
   所属   広島修道大学  人文学部
   職種   教授
発表年月日 2016/10
発表テーマ 関係構築」に必要な保育者の専門性とは何か
会議名 日本臨床教育学会 第6回研究大会
主催者 日本臨床教育学会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 単独
開催地名 東京
概要 インタビュー調査において、経験値の高い保育者からは、子ども同士の関係構築を育てる保育指導における共通する内容として、次のような専門的力量を重視する傾向がみえる。「活動における子どもの気づきや困惑を発見し、子ども間(集団)の課題としてとらえる視点」「子ども間の伝え合い、教え合いなどの協同性が高まる教材(活動)選択」などである。また、新人保育者の指導経験から、必要な専門的力量を習得するうえで、必要な視点を具体的に教示する方法より、意見を交換しながら、共に探究する姿勢が効果的であるとの意識が高いことがうかがえる。上山(2015)は、若手保育者の実践力の認知の高まりには、子どもの状態を分析的に捉える保育省察が重要であるとしているが、さらにその省察を協同的に行う志向性がみられた。
このことから、関係構築の専門的力量の獲得においては、協同的な保育探究を可能とする保育者自身のコミュニケーションスキルの獲得を基盤とし、他者間の関係構築をファシリテートする知識・技術の習得が目指されることが示唆された。