コウモト ヤヨイ   KOMOTO Yayoi
  光本 弥生
   所属   広島修道大学  人文学部
   職種   教授
発表年月日 2019/09/14
発表テーマ 保育者志望学生に求められる専門的力量の構造化4-2
会議名 日本教育心理学会
主催者 日本教育心理学会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
開催地名 東京
発表者・共同発表者 倉盛美穂子(福山市立大学),上山瑠津子(福山市立大学),光本弥生#(広島修道大学),渡邉眞依子#(愛知県立大学)
概要 卒業後も学び続ける土台作り時期である保育者養成時に,習得すべき知識や技術の明示化は重要である。
倉盛・渡邉・津川・光本(2014)では、現場の保育者にインタビューを行い,養成段階で獲得すべき最小限必要な専門的な知識や技術に関する項目を,「子ども理解」(17項目),「生活援助の環境構成」(19項目),「遊びの環境構成」(27項目),「対人関係構築」(28項目)の4領域にまとめた。
 本研究では,上記領域ごとの下位構造を明らかにし、養成段階で獲得すべき知識や技術の関連性を明らかにした。領域ごとに,因子分析(最尤法,プロマックス回転)を行った。因子負荷量は,4領域共通0.35以上を採用した。内的整合性を検討するために,因子ごとにCronbachのα係数を算出したところ,0.83~0.96であり,十分な値が得られた。全体的に下位尺度間で正の相関が有意であった。特に,「生活空間の構成」は,【援助理解】【遊びの援助】【子ども同士の関係作り】との相関係数が0.8以上であった。このことから,生活の空間構成に関する知識や技術は、保育者の専門性の生でも中核的な領域と言えるだろう。