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クロトビ トモカ
KUROTOBI Tomoka 黒飛 知香 所属 広島修道大学 健康科学部 職種 准教授 |
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| 発表年月日 | 2025/08/29 |
| 発表テーマ | トロミ付与水溶液の力学的特性に関する測定法の比較―TPA試験とSBE法を用いてー |
| 会議名 | 日本食品科学工学会2025年度大会 |
| 主催者 | 日本食品科学工学会 |
| 学会区分 | 全国学会 |
| 発表形式 | 口頭(一般) |
| 単独共同区分 | 共同 |
| 開催地名 | 日本大学藤沢キャンパス |
| 発表者・共同発表者 | ◯黒飛知香、干野隆芳、矢守麻奈 |
| 概要 | 本研究では,トロミ付与水溶液の誤嚥などに大きく影響する力学的特性について官能評価および機器分析(Texture profile analysis(TPA試験)とShort back extrusion method(SBE法)による比較を行った.その結果,官能評価値と力学的特性値の相関係数からいずれの官能特性もSBE法で得られる異なる温度・ずり速度下における見かけ粘度と高い相関が認められた.一方,TPA試験の「かたさ」,「付着性」はそれぞれ官能特性の「かたさ」,「べたつき」と相関が高かったものの,「凝集性」は「飲み込みやすさ」と良好な相関は得られなかった.これは,TPA試験が一般的に均質な固形物の咀嚼視点の手法であるため,実際の喫食状態や口腔内における食塊などの挙動に伴うテクスチャー特性を捉えていないことが示唆された.以上より,液状のトロミ付与水溶液では,TPA試験より喫食状態を反映した測定が可能なSBE法が望ましいと考えられた. |