ヤギュウ カズシゲ
YAGYU Kazushige 柳生 一成 所属 広島修道大学 法学部 職種 教授 |
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発表年月日 | 2021/06/27 |
発表テーマ | 欧州連合(EU)が制定する規則が加盟国内において有する直接適用可能性の意義 |
会議名 | 日本法政学会第134回研究会 |
主催者 | 日本法政学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | オンライン |
概要 | EUが制定する立法の1つである規則(regulation)が加盟国の法秩序内で有する法的効果については、同じく立法形式の1つである指令(directive)と比べて、学説上の注目を浴びることはなかった。その原因の1つは、EU設立基本条約に、規則は、全加盟国で「直接適用可能である」と明示されていることだと思われる。
しかし、この「直接適用可能」性の具体的帰結について、詳細に分析し、整理した先行研究はほとんど存在しない。個人情報等に関わる「一般データ保護規則」(GDPR)などが規則として制定されている現在、規則の効果に関する整理・分析が新たになされる必要があろう。 本報告は、EU司法裁判所の判例法の分析を通じて、規則の直接適用可能性の内容を明らかにした上で、指令の効果と比較をしつつ、規則として立法がなされる意義等を考察するものである。 |