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ニッタ ユミコ
NITTA Yumiko 新田 由美子 所属 広島修道大学 健康科学部 職種 教授 |
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| 発表年月日 | 2025/10/12 |
| 発表テーマ | 特定外来生物のヌートリアにみられたマダニ寄生 〜野生動物が示す環境指標の値を公衆衛生の視点で評価する〜 |
| 会議名 | 令和7年度獣医学術中国地区学会 |
| 主催者 | 岡山県獣医学会 |
| 学会区分 | 地方学会 |
| 発表形式 | 口頭(一般) |
| 単独共同区分 | 共同 |
| 開催地名 | 岡山市 |
| 発表者・共同発表者 | 新田由美子・三木由美子・原田俊英・石﨑文子・山手丈至 |
| 概要 | ヌートリア(Myocastor coypus)は大型齧歯類で,広島広域都市圏の里地や里山に棲息する特定外来生物に指定される.レンコン圃場で獣害捕獲されたヌートリアにマダニ寄生を認めたので,ヌートリアの里地環境への適応状況とヒトへ人獣共通感染症のリザーバーとなるリスクについて発表する.岩国市に棲息するヌートリアにマダニ寄生を認め,チマダニ属の形態を示した.被寄生ヌートリアの捕獲時期と捕獲場所は限定的であった.当該捕獲場所は里山と隣接する里地圃場で,ヌートリアと他種の野生動物との間でマダニの共有が可能であると推察された.ヌートリアが広島広域都市圏の景観環境に適応していることを,里地の圃場内あるいは周辺に棲息することと妊孕率の大きさで示すことができた.ヌートリアがヒトへの人獣共通感染症リザーバーとなるリスクの大きさはマダニの病原体保有率に依存する,と推測された. |