ヨシカワ フミコ
YOSHIKAWA Fumiko 吉川 史子 所属 広島修道大学 商学部 職種 教授 |
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発表年月日 | 2015/05/03 |
発表テーマ | Dialogues and Rhetorical Questions in Middle English Religious Prose |
会議名 | Philological School of Higher Education in Wroclaw (WSF), Poland The Ninth International Conference on Middle English (ICOME 9) |
学会区分 | 国際学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
概要 | Taavitsainen (1999) に基づいて、中英語期の宗教散文から、Ancrene Wisse と ノリッジのジュリアンの A Revelation of Love 中の対話、もしくは対話的要素について調査した。また、これらと比較するため、『カンタベリ物語』の ‘The Parson's Tale’ と Nicholas Love の The Mirror of the Blessed Life of Jesus Christ についても予備的な調査をした。A Revelation of Love, ‘The Parson's Tale’, The Mirror of the Blessed Life of Jesus Christ の地の文は、基本的に独白体であるが、Ancrene Wisse はより多くの対話的要素をテクストに取り入れている。このテクストが、当初三人の若い隠遁修道女という限られた読者を対象として書かれたという点が、他の三作品とは違う形で読者を説得する方法を著者に選択させたと考えられる。また、Taavitsainen (1999) は、医学的テクストを調査し、16世紀になると、擬似的な対話を取り入れたテクストが多くなることを示したが、本研究で調査した宗教散文に関しては、13世紀初期に書かれたとみられる Ancrene Wisse でむしろ擬似的対話が用いられ、14,15 世紀に書かれた他の三作品では、むしろその要素が薄まることから、医学的テクストと同じ傾向がこれらの宗教散文では見られなかったことを報告した。 |