コスダ ショウ
KOSUDA Sho 小須田 翔 所属 広島修道大学 国際コミュニティ学部 職種 准教授 |
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発表年月日 | 2023/09/17 |
発表テーマ | 熟議民主主義による未来世代の代表の可能性 |
会議名 | 日本政治学会 2023年度研究大会 |
主催者 | 日本政治学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 東京都 明治大学 |
発表者・共同発表者 | 小須田翔 |
概要 | 本報告では、現在世代と未来世代の間の支配関係の観点から、熟議民主主義が未来世代を包摂・代表する必要性を論じた。現在世代の行動は未来世代に影響を及ぼすが、未来世代は意思決定から排除されており、現在世代と未来世代の間には支配関係が成立しうる。特に、短期間の選挙や代表者の交替が「現在主義バイアス」を引き起こし、未来世代の利益が軽視されている。そのため、民主主義の性質を熟議を中心としたものに変更することで、未来世代を考慮する可能性を高める提案がなされてきた。しかし、現行の研究は未来世代の状況改善に焦点を当てる傾向が強く、支配関係の質については十分に議論されていない。本報告では、現在世代と未来世代の関係が支配に陥らないために、熟議を通じた未来世代の代表による「相互正当化」が重要であると主張し、未来世代の「支配」の意味、現行の民主主義の問題点、熟議民主主義による代表の可能性について報告した。 |