サカウエ タツヤ
SAKAUE Tatsuya 阪上 辰也 所属 広島修道大学 人文学部 職種 教授 |
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発表年月日 | 2025/06/14 |
発表テーマ | 生成AIを援用した単語テストとLMSのログデータの分析 |
会議名 | 第52回LET九州・沖縄支部研究大会 |
学会区分 | 地方学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 福岡大学 |
発表者・共同発表者 | 阪上辰也 |
概要 | 本発表では、大学学部1年生を対象とした英語科目において実施された単語テストと、LMS(Moodle)上に記録されたログデータをもとに、語彙学習用の練習問題の活用がテスト成績に与える影響を検証した。対象は中国地方の私立大学の学生100名で、受容技能を中心とした授業の中で、基本語彙1200語を学ぶ構成となっていた。前期15回の授業中12回で、合計600語を対象に小テストを行い、その補助教材として20語の練習問題を用意した。分析に際しては、練習問題への取り組み有無で学習者を2群に分け、得点の差を検証した結果、練習を行ったグループの方が有意に高得点を示した。分析には生成AIを活用し、R言語のコード生成や統計解析、可視化を支援させたことで、教員の専門的負担を軽減しながら実証的な分析を行うことが可能となった。これにより、AIの援用が教育実践における学習ログ分析の有効な支援手段となり得ることも確認された。今後の課題としては、練習問題以外の学習行動の分析や語彙定着の長期的追跡、さらに生成AI活用におけるプロンプト設計の最適化が挙げられる。 |