マツオ ヨウジ
MATSUO Yoji 松尾 洋治 所属 広島修道大学 商学部 職種 教授 |
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発表年月日 | 2017/08/05 |
発表テーマ | ポパー後期の理論的社会科学ーシムキンを手掛かりにー |
会議名 | 日本ポパー哲学研究会第28回年次研究大会 |
主催者 | 日本ポパー哲学研究会 |
学会区分 | 国際的な研究会・シンポジウム等 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 日本大学商学部キャンパス |
概要 | 科学哲学者ポパーの思想は一般に、1960年代を境に科学方法論から形而上学へ、物理学から生物学・進化論へと大きく変化していると言われる。彼の社会科学方法論、とくに理論科学(理論的社会科学)も同様であり、前期の『ヒストリシズムの貧困』や『開かれた社会とその敵』と後期の代表的な論文「モデル、道具、真理」では内容を異にしている。後期ポパーにおいては、社会学的法則の探求の議論がほぼ消え去り、それと入れ替わるようにして、合理性原理を組み込んだモデル(状況モデル)の構築の重要性が説かれるようになるのである。この点を指摘したのが経済学者シムキンであり、彼の著作Popper's Views on Natural and Social Science(1993)を手掛かりにしつつ、後期ポパーの理論的社会科学の位置付けを検討した。 |