ハセガワ ナオヒロ
HASEGAWA Naohiro 長谷川 尚弘 所属 広島修道大学 人間環境学部 職種 助教 |
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発表年月日 | 2021/09/01 |
発表テーマ | 助成金に頼らない“助成金”獲得とその後の群体性ホヤ類の進化学研究の進捗報告 |
会議名 | 第92回日本動物学会関連集会「ホヤの生物学談話会」 |
主催者 | 堀江健生、関口俊男、小沼健 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(招待・特別) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | オンライン |
発表者・共同発表者 | 長谷川尚弘 |
概要 | 群体性種を含む分類群はコケムシ、サンゴそしてホヤである。これらの分類群は浮遊幼生をもち、一度幼生が基質に付着して成体となると一生その場から動くことができなくなるという特徴を持つ。少なくとも1980年代から群体の個虫のサイズは同じ分類群の単体性の体サイズと比べると小さいことが報告されてきた。なぜ個虫は小さいのか?演者は「個虫が小さいほど横方向へ速く広がることができ、進化の過程で個虫は縮小していった」という仮説を立て、数理モデルで表現し、検証しようと考えている。単体性の固着動物が陣地を広げるためには有性生殖を行う必要があるが、群体性を獲得した場合、無性生殖によって横方向へ陣地を効率的に広げることができる。個虫サイズが小さいほど個虫の成長に必要な資源や時間が少なくなるため1回の無性生殖サイクルが速くなると考えられるからである。本研究プロジェクトについて研究費の一部を獲得するために昨年の10月から12月にかけてクラウドファンディングに挑戦した。クラウドファンディングで研究費を獲得するために、準備・本番・その後の3つの段階について演者が実際に行ったことも併せて紹介する。 |