ヤマウチ アリノブ
YAMAUCHI Arinobu 山内 有信 所属 広島修道大学 健康科学部 職種 教授 |
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発表年月日 | 2019/09/07 |
発表テーマ | 大学生における食習慣のこころの健康との関連性についての性差解析 |
会議名 | 第66回日本栄養改善学会学術総会 |
主催者 | 日本栄養改善学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 富山 |
発表者・共同発表者 | 山内有信,三浦康平,荒木彩,鈴木麻希,加賀田江里,北島葉子,村上淳 |
概要 | 【方法等】大学生を対象として,「自覚症状調べ」(日本産業衛生学会・産業疲労協会,2002年),東邦大式「軽度うつ自己診断シート」(SRQ-D)および独自に設定した26問の「食習慣評価」で構成したアンケート調査を実施した。回収された100名のうち,全設問について完全回答された対象者90名(男性42名,女性48名)を解析対象とした。解析においては,回答を点数化し,それぞれの設問群の満点に対する%でもって評価点とした。なお,本報では単相関に加えて,食習慣評点段階での群分類も行った。【結果と考察】自覚症状について,男性においては,5症状区分のうちほぼすべての症状群において,食習慣評点と各症状評点の間に有意な正の相関関係が認められたが,女性においてはすべての症状区分との間に有意な正の相関は得られなかった。軽度うつ自己診断による評点との間も,自覚症状と同様に男性では有意な正の相関関係があり,女性には相関が認められなかった。この男女での違いの要因として,感情処理における性差が考えられる。いずれにしても,適正な食生活が学生の身体はもちろん心理的な健康にも影響する可能性が示されたが,とくに初めての一人暮らしや家族とは異なるライフスタイルが確立してくる大学生時代は食習慣が乱れやすいことから食習慣の歪みによる潜在的リスクも高い。したがって,何らかの方法で学生に対する食育活動を展開することが必要であり,とくに男子学生に対する必要性が高いことが示唆された。 |