シマダ サオリ   SHIMADA Saori
  嶋田 さおり
   所属   広島修道大学  健康科学部
   職種   教授
発表年月日 2025/08/30
発表テーマ 中国・四国支部の多様な調理法と家庭料理の伝承調査 支部調査:広島県沿岸地域と内陸地域における牡蠣料理の喫食状況と調理経験
会議名 一般社団法人日本調理科学会 2025年度大会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
開催地名 東海学園大学 名古屋キャンパス
発表者・共同発表者 共同発表者:住田尚子,嶋田さおり,木村安美,久恒まなみ,岡本洋子
概要 広島県の家庭料理の伝承を視野に入れ,その実態を明らかにすることを目的として,県内に居住する学生を対象に,県の特産である牡蠣料理12品の家庭での喫食状況と調理経験について検討した。
 2022年12月~2023年2月に行ったWeb調査において現住所を広島県8地域のいずれかと回答し,居住年数3年未満の9名を除く192名のデータを仮名化・コード化した後,沿岸・内陸地域別に集計しSPSS Ver.29でFisherの正確確率検定を行った。
 有効回答192名の地域別割合は,沿岸地域56.2%(西部45.3%,瀬戸内沿岸10.9%),内陸地域43.8%(中部20.8%,東部1.6%,尾道・三原・竹原5.2%,福山10.9%,芸北山間2.6%,備北山間2.6%)であった。居住年数は96.9%が10年以上であり,住居形態は2地域間で有意差が認められ,沿岸地域で自宅が多く内陸地域で下宿・アパートが多かった。牡蠣料理12品のうち,主に家で作って食べる料理はカキフライ29.2%,蒸し牡蠣(電子レンジ加熱含む)16.1%,牡蠣飯14.1%が多かった。外食で食べる料理は焼き牡蠣31.8%が多かった。牡蠣入り雑煮は沿岸地域で親戚・知人・近所の方からもらって食べるとの回答が有意に多く,行事食として伝承されていると推察された。牡蠣料理の調理経験は,自分で作ったことがある料理はカキフライ14.6%,蒸し牡蠣10.9%が多く,家族と一緒に作ったことがある料理はカキフライ24.5%,焼き牡蠣15.1%が多かった。牡蠣料理の喫食頻度は年に数回との回答が49.0%と多く,地域差は認められなかった。これらのことから内陸地域においても沿岸地域と大差なく牡蠣を調理,喫食していることが明らかとなり,冷凍・流通技術の進歩により新鮮な牡蠣の流通が可能となったことの影響が考えられた。