ヤマウチ アリノブ
YAMAUCHI Arinobu 山内 有信 所属 広島修道大学 健康科学部 職種 教授 |
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発表年月日 | 2024/06/02 |
発表テーマ | 唾液アミラーゼ活性反応速度論解析へのジニトロサリチル酸法の適用性の確認 -緑茶カテキンのデンプン分解阻害様式の推定を用いて- |
会議名 | 第19回日本栄養改善学会中国支部学術総会 |
主催者 | 日本栄養改善学会中国支部 |
学会区分 | 地方学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 広島市 |
発表者・共同発表者 | 山内有信 |
概要 | ヒト唾液アミラーゼ活性について酵素反応速度論に関する学生実験授業に取り入れるにあたって,生成物量定量をジニトロサリチル酸法(DNS法)が適用できる可能性を昨年本学術総会にて報告した。なお,この報告では,予め拮抗阻害作用を有すると推定されているグァバ葉抽出茶を阻害物質として使用した。そこで,今回は唾液アミラーゼ活性阻害作用を有することは推定されているが,その阻害様式までは特に報告のない緑茶カテキンを高濃度に含む飲料(カテキン高含有緑茶)を阻害物質として使用し,DNSの適用性を再確認した。その結果,線形プロット解析(Lineweaver-Burkプロット)の直線の交わりの様子から不競争型混合阻害作用を示すことが推定された。また,線形プロット解析(Hanes-Woolfプロット)から推定されたVmaxおよびKmをMichaelis-Mentenの反応速度式における各パラメータ初期値として仮代入して計算された推定値と実測値の残差平方和が小さくなるときのパラメータ価を数理問題解決プログラムにて解析した結果, VmaxとKmのいずれも阻害剤無添加時に比べて阻害剤添加では低下していたことからも不競争型混合阻害作用であることが確認された。さらに,その阻害作用は,基質と結合していない酵素よりも酵素-基質複合体に対して親和性が高い傾向にあることが推定された。 |