ナカネ ミツトシ
NAKANE Mitsutoshi 中根 光敏 所属 広島修道大学 人文学部 職種 教授 |
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発表年月日 | 1990/11 |
発表テーマ | 「寄せ場」研究の社会学的課題 |
会議名 | 日本社会学会 第63回 大会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
概要 | 「寄せ場」研究の先行研究を知識社会学的に検証し、それらの研究の分析枠組みの限界性を示し、その乗り越えのための社会学的課題を示した。従来の「寄せ場」研究を、時代別に3期-①戦前 ②戦後~1980年、③1980年~-に分け、それぞれが ①社会学以前(洗練されていない参与観察と職人芸的な参与観察にもとづく社会事業研究)、②社会病理学とマルクス主義的社会問題研究、③レイベリング理論という社会学的分析枠組みに対応することを示し、差別問題研究としての「寄せ場」研究を新しく位置づけたレイベリング理論の果たした役割を評価しつつも、その理論的アポリアをも1980年以降の「寄せ場」研究が引き受けていることを示し、その乗り越えのための新しい理論的枠組みとしてコンストラクショニスト・セオリーとライフ・ヒストリー・メソッドを「寄せ場」研究に適用することの必要性と可能性を論じた。 |