ヨコタ クニヒロ
YOKOTA Kunihiro 横田 晋大 所属 広島修道大学 健康科学部 職種 教授 |
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発表年月日 | 2019/03/04 |
発表テーマ | 野球ファンを対象とした内集団ひいきとその心理メカニズム |
会議名 | 第4回異分野間協働懇話会 |
学会区分 | 国際的な研究会・シンポジウム等 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | アピカルイン京都 |
発表者・共同発表者 | ◎中川裕美・横田晋大・中西大輔 |
概要 | 本研究の目的は,現実に存在する集団を用いて内集団協力を説明するSITとBGRの生態学的妥当性を検討することである。両理論の妥当性は最小条件集団パラダイム (Tajfel, Billig, Bundy, & Flament, 1971) において支持されてきた一方,実在集団を対象とした研究では内集団協力に影響する交絡要因が適切に統制されず,検討が不十分であった。そこで,中川・横田・中西 (2015) が交絡要因を統制した検討を行ったところ,野球チームのファンにおいて両理論の心理過程それぞれが働く内集団協力が生じることが明らかになった。さらに,協力行動にコストがかかるとBGRの心理過程の働きが強くなることが示された (中川・横田・中西, 2019)。ただし,これらの研究はBGRの心理過程を顕現化させる要因を明らかにする一方で、SITの心理過程を顕現させる要因は検討されていない。そこで、本研究は,他の野球チームのファン、つまり外集団を顕現化させることがSITの心理過程に影響を与えるかを検討した。その結果,SITとBGRの両倫理過程が内集団に協力するパターンが見られ、特に外集団を顕現化させることがSITの心理過程に影響を与えることではないことが明らかになった。 |