ハセガワ ナオヒロ
HASEGAWA Naohiro 長谷川 尚弘 所属 広島修道大学 人間環境学部 職種 助教 |
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発表年月日 | 2023/11/03 |
発表テーマ | ホヤ類の系統分類学的研究および進化学的研究 |
会議名 | 第6回ホヤ研究会 |
主催者 | 小沼健 |
学会区分 | 国際的な研究会・シンポジウム等 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 鹿児島大学(鹿児島県鹿児島市) |
発表者・共同発表者 | 長谷川尚弘 |
概要 | 群体性は刺胞動物、尾索動物、外肛動物と内肛動物で独立に獲得されたと考えられている。「個虫縮小化が進化史上でどのように獲得されたのか?」と「個虫縮小化の生物学的意義はなにか?」を解明するために、ホヤ類42種類のトランスクリプトームを基に系統解析を行い、祖先形質を推定するとともに、個虫縮小化の生物学的意義を説明するモデルを創出した。系統解析と祖先形質推定の結果を合わせたところ、解析に用いたホヤ類全42種の進化の過程で体長の変化と群体性には方向性が無いことが統計的に支持されたが、進化過程で群体性を獲得したと考えられるクレードにおいては体サイズの縮小化と群体性の高度化の間に正の相関と方向性があることが支持された。また、固着動物の群体が基質に付着しなければならないことと個虫サイズと群体の増殖率の関係に注目して、数理モデルを創出した。このモデルでは、個虫が小さいほど群体の二次元方向への成長速度が速くなると仮定している。今後の研究の展望として、今回創出したモデルが実際の群体の成長速度を説明することができるかどうかを検証していきたい。 |