ノムラ コウヤ   NOMURA Koya
  野村 浩也
   所属   広島修道大学  人文学部
   職種   教授
発表年月日 1999/03
発表テーマ 植民地主義と支配の方法としての同化/ナショナリズム:沖縄からの視点
会議名 日本解放社会学会 第15回大会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 単独
概要 琉球王国の日本帝国への併合とは、近代国家の一員として日本国民化するということと、帝国による植民地主義的支配を受けるということが、同時に開始されたことを意味するといえよう。国民化は沖縄人の日本人への同化を通じて遂行されたが、これは要するに、日本ナショナリズムの実践である。また、植民地主義は、被植民者を共犯に仕立てることなしには機能しないが、日本人への同化とは、沖縄人を植民地主義の共犯に仕立てる方法でもあったといえよう。本報告は、ナショナリズムの実践が、同時に植民地主義的な支配の方法として機能する現実を分析したものである。