ヒグチ カズヒコ   HIGUCHI Kazuhiko
  樋口 和彦
   所属   広島修道大学  人文学部
   職種   教授
発表年月日 2022/10/29
発表テーマ 自閉症スペクトラム障害を有する子どもの心を育てる ―ヴィゴツキーの発達理論と共同注意行動の発達の視点から―
会議名 日本LD学会第31回大会
主催者 日本LD学会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 単独
開催地名 国立京都国際会館
発表者・共同発表者 樋口和彦
概要 ASDの他者との関係性や情動の共有の支援をヴィゴツキーの発達理論と共同注意行動の発達の視点から再考し、心の発達をめざすために重要な要素について議論した。その結果、
➀ASD児の共同注意行動獲得も、健常児と同様の過程を経るがASDの特性というバリヤを乗り越えるために時間を要する、➁養育者はASD児に寄り添い、意図を最大限に尊重する、③ASD児とものとの二項関係に、養育者が入っていくことにより、三項関係が成立することが示唆された。ASD児の心(共同注意)を育てるためには、行動の変容めざすのではなく、養育者は障害特性に配慮しながらかかわり、足場となることが重要である。