トデ トモコ
TODE Tomoko 戸出 朋子 所属 広島修道大学 人文学部 職種 教授 |
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発表年月日 | 2022/08/07 |
発表テーマ | リンガフランカ・セルフ ー自己否定からの解放への窓ー |
会議名 | 全国英語教育学会 北海道研究大会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 北海道(オンライン開催) |
発表者・共同発表者 | 戸出朋子 |
概要 | 「第二言語理想自己(ideal L2 self)」及び「第二言語義務自己(ought-to L2 self)」は第二言語学習を動機づける自己指針(future L2 self-guides)で、第二言語学習や使用に関する感情(emotion)との関係が研究されてきた(Jiang & Papi, 2022; Teimouri, 2017)。シェイム(shame)とは、否定的な経験をしたときに自己の価値を否定的に見る自意識に関する感情で、劣等感や自己不全感を含む(Teimouri, 2018)。シェイムは第二言語学習において誰もが持つ感情であり、第二言語義務自己ほどではないが第二言語理想自己もシェイムと正の相関があることがわかっている(Teimouri, 2017)。ここで問題になるのは、第二言語理想自己の理想、言い換えると規範を何に置くかである。母語話者規範の場合、理想自己と現実自己の溝が永遠に埋まらずシェイムの感情からの解放が難しくなる。規範をリンガフランカという観点で捉え、リンガフランカとしての英語を使用する自己イメージを描くことができれば、シェイムの感情が緩和されると思われる。本研究は、リンガフランカ自己指針(lingua-franca self-guides)を測る質問紙を構築し、伝統的な第二言語自己指針と本研究で提唱するリンガフランカ自己指針の関係を検証する。さらに、そのそれぞれがシェイムをどのように予測するのかを検証した。 |