イシヅカ ヒロユキ
ISHIZUKA Hiroyuki 石塚 浩之 所属 広島修道大学 人文学部 職種 教授 |
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発表年月日 | 2023/01/20 |
発表テーマ | 同時通訳における追加的指示詞から探るメタ表示の役割: 技術的側面と基盤的側面 |
会議名 | 日本通訳翻訳学会通訳コミュニケーション研究プロジェクト第1回研究会 |
主催者 | 日本通訳翻訳学会通訳コミュニケーション研究会 |
学会区分 | 国際的な研究会・シンポジウム等 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | オンライン |
発表者・共同発表者 | 石塚浩之 |
概要 | 本研究では、原発話に対応要素のない指示詞に注目し、同時通訳プロセスにおけるメタ表示の役割を探るための手法と視点を紹介する。理論的には「言語コミュニケーションの概念-意味相関モデル」(船山, 2020) の立場に立ち、コミュニケーションの基盤をなす共同注意 (Tomasello, 1999; O’Madagain & Tomasello, 2019) の観点を組み込むことにより、同時通訳における認知処理を対人認知の実態を含め記述することを目指す。
今回の分析は、技術的側面と基盤的側面の2面からの考察を含む。技術的側面としては、訳出単位の確保、順送り処理の実現などにおいて、メタ表示が積極的な役割を果たす例を紹介する。基盤的側面としては、同じくメタ表示の役割に注目することで、こうした技術的側面の根底に、言語的置換を超えた対人認知の働きを明らかにしうることを指摘する。 |